うそつき

3年くらい前にヒットした、糸井さんの『海馬』という本を読んだ。
で、この本が売れた理由を考えてみた。出た結論は…、
みんな、自分のことに興味があるし、自分の脳に興味があるのだ。
で、できれば賢くなりたいと願っている。
ということだった。

さて、この本によると脳は都合のいいように解釈するらしいよ。
未知のものに出会ったとしたら、
今までインプットしてきた記憶をうまいことつなぎ合わせて
自分の都合のいいように、混乱しないように解釈するそうな。
そうすることで、精神の崩壊を防いでいるらしい。
つまり、脳はうそつきなのだね。

それを知ると、「あ、これ嫌い」と思っても
「ん?嫌いなふりちゃうか?」と
思ったりする。
そうすると、自分の中の偏りがなんとなーくニュートラルに
なっていく気がする。
でも、これも脳がそう思わせているのか!?
と思ったり…。
そんなことを言ってたら、心のバランス崩すから、ほどほどにね。

養老さんの「バカの壁」もそういうことなんやろけど
自分で限界作ったら、ほんとにそれが限界になるということなのだなぁと
しみじみ思ったのでした。
そして、脳は安定するために限界を作りたがるのだ。
その習性は、みんな知っておいた方がいいだろね。