ぎりっぎり!

suneon2005-06-22

ペドロ・アルモドバル監督の『神経衰弱ぎりぎりの女たち』(1987)を観ました。
私は『all about my mother』から彼の作品を見始めたので
それより前の作品は初めて。

なんというか、やはりペドロ・アルモドバル節というか、
そういうのはちゃーんとありました。
ここ最近のシリアス&シュール&ユーモラスな作品とは
毛色が違って、かなりコミカル。
かといってシリアス&シュール&ユーモラスが
まったくないわけでもないのです。
ちゃーんとあるけど、コミカルな部分が全面に出ているから
笑ったらだめなシーンでプッと笑えたり、かなりよかったよ。

登場する女たちは、本当にもう、神経衰弱ぎりぎり。
発狂寸前! なくらい、恋に打ちのめされていて、キリキリ舞い。
そんな女たちのハチャメチャな行動がちょっとかわいらしく見えました。

それから脇を固める登場人物のキャラも強烈!
主人公ペパの友人カンデラはとっても美人だけど、
耳にしているイヤリングがエスプレッソマシーンのミニチュア!!
それが、ぶらんぶらん揺れているのがかなり印象的だった。
それから、たびたび登場するマンボタクシーと金髪の運転手。
これもキャラこくて、いいね。素敵なヤツです。

最後にビックリしたのが、何気なーくずーっと画面にいた
主人公の恋人の息子役で女好きのカルロスが、
なんと若き日のアントニオ・バンデラスだった!!!
全く、気づかなかったよ。これを書くために、データをネットで調べていて
初めてわかった! 
眼鏡かけてたせいもあるけど、それにしても全然
顔が思い出せないくらい、さらっとしてた。