pretend

ニュースもドラマもなんでも、光と影という見せ方をする。
そして、多くの人が光をまぶしく、うらやましく思う反面、
影を哀れみ、下手したらそこに自分を投影して光を悪者扱いするのです。
それがメディアのやり方です。
そうした方が面白いから。ドラマチックだからです。
だけど、現実はそうでもないよ。現実はもっともっとドラマチックなのさ。

いやね、友達とね、ある芸術家のドキュメンタリーを見ててね。
その子がさ、認められずに死んだ芸術家が素晴らしくて、
有名になった芸術家を「世渡り上手」みたいにいうからさ、
ちょっと気になったんですよ。
それはブラウン管を通した、ある一面なんじゃないかって
思ったからさ。
それに何より、私はその有名な芸術家の作品が好きだったんだもん。