絵を描くこと

ほんとにたまにですが、絵を描きます。
イラストみたいに、想像の中で適当に手を動かして描く絵は
よく描きますけど、写生は半年に一度くらいしかしません。

小学生のころから、絵だけは褒められてきました。
上手すぎて、叱られたこともあるほどです(いまだに意味わからん…)。
でもそれ以来、絵をかくのはやめました。
結局才能がなかったんですな。

そして、ええ年こいた大人になってから
なぜか絵をときどき描き始めました。ド下手です。
たまに写生をすると、めちゃんこ疲れます。

でも描いていると、すごく大事なことに気づくんです。
例えば、大阪の舞洲にあるフンデルトヴァッサーが創った
ゴミ焼却所。あそこをひとつひとつ、下からジーっと睨んで
描いていたら、同じデザインのところがほとんどないんと気づいたんです。
建物の上にあるチョボみたいなのも、四角かと思えば隣は丸だったり
円柱だったり四角錐だったり。
描いている方は大変です。だって適当に四角ばっかりor丸ばっかり連ねて
描いたりできないから。じーっと見て、その形を、線を捉えないといけないから。

んで、思うんです。
見ようとしないと見えないんだって。
音楽もそう。普通に曲を流していたら気づかないのに、ヘッドフォンして
集中して聞くと、初めてそこに使われている要素が浮かび上がって
どれだけ緻密に練られた作品か分かる。
聞こうとしないと聞こえないことがある。

だから、ときどき絵を描きます。
花や植物や、なんでも。この前はワイヤープランツを描いたのだけど、
途中でやめておけばよかった…と思うくらい複雑な絡まりようでした。

すべてはひとつなのだと、実感する日々です。